とん漬の由来
 当地荻野村にあった山中藩で、ある時人寄せがありまして、そのとき客が意外にも多かったので料理が不足したことがございました。困った揚句近くの山からとれたシシの肉に味噌をぬり、当時の武士は四ッ足の肉を食することをきらいましたので、何の肉かわからないよう味噌のまゝ焼き、それを食膳に供したところ、意外にも好評を博したと古老の語り草にございます。
 さて明治開化と共に当地の豚は外人客に供するため、いちはやく横浜に送られ、相模豚として評判を高めてまいりました。当店初代は高座郡海老名村に生まれ、早くから豚の改良に苦心してまいりましたが、大正の初め厚木に豚肉店を出すにおよび前述の語り草にならい、特産の豚肉を特殊加工による味噌で漬けこみ、とん漬として売り出したのが始めでございます。
 
お召し上がり方
 味噌のついたまゝあみにのせ中火で焼き、そのまゝお召し上がり下さいませ。
 とん漬は生肉ですので冷蔵庫で保存して一週間位の日持ちです。
 味噌が滲みてお味が濃くなりますのでなるべく早くお召し上がり下さい。
山並み
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